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シンガポールの観光資源
シンガポールは東南アジアの小さな島国で、719平方キロメートルと561万人の人口をカバーしています。
参考元:シンガポール
熱帯気候にあり、明確な季節や湿度、豪雨などはなくて、川や湖からの清水もありません。
海岸の長さが193kmで、セントーサ島の人工ビーチを除いて、ビーチがないシンガポールです。
シンガポールの観光資源は限られていますが、シンガポールは、地理的な位置を国際海運および航空交流の拠点として活用し、人材の潜在的可能性を活かして観光を発展させています。
毎年、シンガポールは人口のほぼ2倍の1000万人以上の国際観光客を迎えています。
観光客数と平均所得の2010年〜2014年の平均年間成長率は2桁で約10%に達します。
観光産業はシンガポールにおける主要産業の一つです。
観光においてシンガポール政府の努力
シンガポールの観光名所といえば、マリーナ・ベイ・サンズ(Marina Bay Sands)、セントーサ島、ナイト・ サファリ(Night Safari)(世界初の夜間動物園、1994 年開業)など、政府主導で作り上げられてきた大型テ ーマパークのほか、チャイナ・タウン(China Town)、アラブ・ストリート、リトル・インディアといっ た民族の伝統や文化を残す地域、あるいは大型商業施設や免税店等が立ち並ぶオーチャー ド・ロードなどが挙げられるが、周りの他の国に比べたら観光資源が豊富とは言えません。
広大な自然や歴史的建築物などの観光資源が豊富ではないにもかかわらず、観光客がこ こまで増加した理由は、シンガポール観光局を中心に、 国を挙げて、さらには周りの他の各国を取り込んださまざまな観光振興施策が行なわれてきたからです。
「Tourism 2015」
シンガポール観光局は2005年に、今後10年間の観光振興計画「Tourism 2015」を発表しました。
シンガポールの観光業が世界的な競争から勝ち残り、将来的には主要産業として経済発展を支え続けるため、それまで主な対象だった欧米や日本に加え、中国、インドといった新興国から観光客を呼び込む必要があるという背景です。
「Tourism 2015」では、 2015 年までに来訪者 1,700 万人、観光収入を S$ 300 億にするこ とを目標としています。
この目標を達成するため、シンガポール観光局は3つの重点分野を定めてその取り組みを進めています。
(1)ビジネス分野
アジアにおける先進的な国際会議や展示会の開催場所としてのシンガポールの地位をより強固なものにすること。
(2) レジャー分野
「Your Singapore」のキャンペーンのもと、アジアを先導する観光地として、個性的な体験ができるシンガポールに発展させること。
(3) サービス分野
教育・医療・金融のサービス分野において、質の良いサービスを提供できるシンガ ポールを確立すること。
「Tourism 2015」では、これらの目標を達成するために「家族にとって魅力ある観光地」を目指し、後述するエンターテイメント施設や豊かな自然を楽しめる施設を整備するとともに、メイン・ストリートとして有名なオーチャード・ロードを世界最大級のシ ョッピングエリアとするための再開発を行っています。
また、観光業界に対しては、S$20億もの観光開発基金(Tourism Development Fund)を設け、インフラ整備、前述の3つの重点分野に関連した大規模 なイベント、旅行商品の開発等を支援しています。
「Tourism Compass 2020」
STBは、現行の「Tourism 2015」を補完する政策として、2009年10月より「Tourism Compass 2020」という新たな観光振興のためのロードマップ作成に着手しました。
これは、「Tourism 2015」が策定された2005年からの4年間で、シンガポールを取り巻く経済 状況が変化し、観光分野における国際競争がより一層激しくなったことから、シンガポ ール独自の競争優位性を維持するための新たな政策を打ち出そうというものです。
「Tourism Compass 2020」の策定に当たり、官民の有識者から構成される運営委員会(Steering Committee)が設立され、その下に観光戦略上特に重要な5つの特別委員会(Task Force)が設置されました。有識者のみならずシンガポール国民の意見も反映させるべく、観光分野に関する要望・意見等を STBのウェブサイトを通じて広く募集が行われました。
2012年3月に完成された「Tourism Compass 2020」では、高品質の観光を達成させるべく4つの方針が定められています。
(1)常に新しいオリジナルでエキサイティングな観光地の開発
(2)既存施設の再興及び再開発
(3)アジアの周辺国の活力を取り込む
(4)国際競争力の強化
今後の展望
リー・シェンロン首相は、シンガ ポールの観光業は、今後も国の経済を先導する産業としての役割が期待されており、今後 10 年以内に更に魅力的な観光施設を提供すると明言しています。
シンガポールが今後いかにして競争力強化に努めるか、また新たな付加価値を生み出し ていくかが注視されます。
参考元:
名前:Nguyen Mai Huong (グエン マイ フーン)。ベトナムのタインホア県出身。職業:岡大生文学部
123Serverでインターンシップとして働いています。小学生の時から読むことと書くことが好きで高校時代に国語専門クラスに入りました。自分に挑戦したくて日本に留学しようと決めました。
日本の大学に入学し、色々な分野の知識を学び、その中にマーケティングに興味を持つようになります。
ベトナムか日本かを問わず、世界の国々の共通点を見つけて観光ビジネスをより発展させるという目標に向かって記事を書き始めます。