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「MICE」とは
MICE(マイス)はインバウンドにおいて大きな成果のでる集客施策として外せないものです。
MICEとはミーティング(Meeting)、インセンティブ(Incentive)、コンベンション(Convention)、エキシビション・イベント(Exhibision/Event)の総称です。
ミーティングは主に大企業がグループ企業、パートナー企業を集めて行う会議・研修を指します。
コーポレートミーティングなどとも呼ばれたりしますが、ビジネス目的の客は一般に単価が高い傾向にあり、宿泊施設や飲食店に大きなチャンスがありそうです。
インセンティブは営業成績のよい従業員に対して、表彰式や本社役員によるレセプションを行うものです。
報奨旅行とも呼ばれます。
コンベンションは国際的な学会やフォーラム、シンポジウムです。
エキシビション・イベントはスポーツ大会や展示会、見本市などを指します。
MICEによる経済効果と波及効果は計り知れない
経済効果だけでなく、MICEは、企業・産業活動や研究・学会活動等と関連している場合が多いため、一般的な観光とは性格を異にする部分が多いものです。
このため、観光振興という文脈でのみ捉えるのではなく、MICEについて、「人が集まる」という直接的な効果はもちろん、人の集積や交流から派生する付加価値や大局的な意義についての認識を高める必要があります。
具体的には、以下に掲げる3つの主要な効果が考えられます。
ビジネス・イノベーションの機会の創造
MICE開催を通じて世界から企業や学会の主要メンバーが集うことは、自分の国の関係者と海外の関係者のネットワークを構築し、新しいビジネスやイノベーションの機会を呼び込むことにつながります。
地域への経済効果
MICE開催を通じた主催者、参加者、出展者等の消費支出や関連の事業支出は、MICE開催地域を中心に大きな経済波及効果を生み出します。
MICEは会議開催、宿泊、飲食、観光等の経済・消費活動の裾野が広く、また滞在期間が比較的長いと言われており、一般的な観光客以上に周辺地域への経済効果を生み出すことが期待されます。
MICEによる経済波及効果には通常の観光旅行では考えられないほどのものがあります。
その額は国のGDPと比較すると、一般に1,2~2,0%といわれます。
単位:億ドル |
MICE 市場規模 |
GDP |
比率 |
アメリカ |
2,634 |
139,737 |
1.9% |
ドイツ |
711 |
36,074 | 2.0% |
イギリス |
266 | 22,676 |
1.2% |
カナダ |
238 |
15,027 | 1.6% |
メキシコ |
181 | 10,355 |
1.9% |
デンマーク |
36 |
3,120 |
1.2% |
作成:観光庁
❈各国GDP(名目)はIMF World Economic Outlook (2012年10月)
❈MICEの市場規模は各国で計測方法・対象が異なるため、一概に比較できない
❈売上市場規模とGDPは概念が異なるため、直接の比較はできないがここでは便宜的に比較している
国・都市の競争力向上
国際会議等のMICE開催を通じた国際・国内相互の人や情報の流通、ネットワークの構築、集客力などはビジネスや研究環境の向上につながり、都市の競争力、ひいては、国の競争力向上につながります。
海外の多くの国・都市が、国・都市の経済戦略の中で、その達成手段の一つとしてMICEを位置付け、戦略分野/成長分野における産業振興、イノベーション創出のためのツールとして国際会議や見本市を活用しています。
MICEを国・都市競争力向上のツールとして認識し、活用することが重要です。
名前:Nguyen Mai Huong (グエン マイ フーン)。ベトナムのタインホア県出身。職業:岡大生文学部
123Serverでインターンシップとして働いています。小学生の時から読むことと書くことが好きで高校時代に国語専門クラスに入りました。自分に挑戦したくて日本に留学しようと決めました。
日本の大学に入学し、色々な分野の知識を学び、その中にマーケティングに興味を持つようになります。
ベトナムか日本かを問わず、世界の国々の共通点を見つけて観光ビジネスをより発展させるという目標に向かって記事を書き始めます。